ふれあい健康講座

アルコールの種類と上手な飲み方
『アルコールの種類と上手な飲み方
栄養管理係 管理栄養士 久野 明子

アルコールの種類とアルコール濃度

●アルコールの種類
醸造酒(原料を発酵させた液体の上澄み)
日本酒、ビール、ワインなど
 →原料からの糖分、アミノ酸、なども含む
蒸留酒(醸造酒を蒸留した、アルコール度数の高いもの)
焼酎、ウイスキー、ブランデーなど
 →糖分、アミノ酸などはほとんど含まない

●アルコール濃度
  ビール 日本酒 ワイン 焼酎(20度) ウイスキー
目安量 中瓶1本
(500ml)
1合
(180ml)
1杯
(160ml)
1合
(180ml)
ダブル1杯
(60ml)
アルコール濃度(%) 5% 15 12 20 43
アルコール量(ml) 25 27 19 36 26
アルコール量(g) 20 22 15 28 20

●アルコールの代謝
お酒を
飲むと ....
そのままの形で、
胃で約20%、小腸で約80%吸収
(濃度が濃いほど吸収が早い)
胃に食べ物が入っていると胃の幽門(おしり側)が収縮して関門となり、小腸への運搬がゆるやかになっている
→アルコールの吸収も穏やかとなる
強いアルコールは薄めて!
食べながら飲む習慣を!

アルコールの大部分は肝臓で代謝(処理)される
自分のペースでゆっくりと!
人に酒の無理強いをしない!

●アルコールの栄養
アルコール1gあたり、
7.1キロカロリーの熱量!


 ちなみに .....
 砂糖1gあたり、4キロカロリー
 油1gあたり、6キロカロリー
100mlあたりの栄養成分
アルコールの種類 アルコール濃度
(%)
エネルギー量
(kcal)
糖質
(g)
蛋白質
(g)
脂肪
(g)
ビール 5 41 3.1 0.4 0
日本酒 15 110 5 0.5 0
ワイン 12 73 1.5 0.2 0
焼酎(20度) 20 112 0 0 0
ウイスキー 43 247 0 0 0
<目安量あたりのエネルギー量>

 ・ビール大瓶1本:260キロカロリー
 ・日本酒1合:190キロカロリー
 ・ワイン1杯(160ml):115キロカロリー
 ・焼酎1合:201キロカロリー
 ・ウイスキーダブル1杯(60ml):150キロカロリー

●アルコールの栄養
・炭水化物が代謝されるとき ...
 
貯蔵されて必要に応じて利用される(体温の維持!)
・アルコールが代謝されるとき ...
 貯蔵されず、熱エネルギーとしてどんどん使われる
 (アルコールの熱量は体の役に立つものではない!)
アルコールが優先的に代謝されるので、他の栄養素が利用されず、体内に蓄積されやすくなる
そして、体脂肪へ ....

アルコールの適量って?
健康日本21では、純アルコールとして1日20g(25ml)を目標としている
純アルコール20g(25ml)を
お酒に換算すると ...
・ビール:大瓶1本
・日本酒:1合(180ml)
・ワイン:1.5杯(240ml)
・焼酎(20度):1合弱(150ml)
・ウイスキー:ダブル(60ml)
自お酒は適量に
とどめよう!

●食事の注意点
飲む前~飲む時
・アルコール分解酵素の成分・粘膜を強化する
 良質なたんぱく質、ビタミンB1を摂る
・アルコールや栄養素の代謝を助けるため、
 ビタミンA、B群、Cの補給
飲む時

 ・油分の多い料理は控えめに
 ・食物繊維を積極的に摂る
 ・炭水化物も摂る

●アルコールと痛風・糖尿病
 <痛風>(高尿酸血症)
 ・アルコールには、尿酸の素であるプリン体が含まれている
 ・アルコールは肝臓でプリン体が作られるのを促す
 ・アセトアルデヒドは尿酸の排泄を妨げる
 <糖尿病>
 ・飲酒が増えると食事療法が守られない→血糖状態の乱れ
 ・インスリン作用の低下、インスリン分泌の抑制
 ・アルコール性低血糖→酩酊と間違われやすい
 ・必ず主治医に相談を!!

●お酒と付き合うための10ヶ条
1、 笑いながら共に、楽しく飲もう
2、 時分のペースでゆっくりと
3、 食べながら飲む習慣を
4、 自分の適量にとどめよう
5、 週に2日は休肝日を
6、 人に酒の無理強いはしない
7、 薬と一緒には飲まない
8、 強いアルコールは薄めて
9、 遅くても夜12時で切り上げよう
10、 肝臓などの定期検査を



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